「吊り橋効果」とは、不安や緊張を強く感じているときに一緒にいる相手に対して恋愛感情を抱きやすくなる現象のことです。
吊り橋効果という名前だけなら聞いたことがあるという人も多いかもしれません。
しかし、理屈はわかっても好きな人と一緒に吊り橋に行く機会なんてないし、同等の不安や緊張状態を作るのもできることではないから現実的ではないと思う人も多い吊り橋効果。
実際、「吊り橋効果」でインターネット検索をすると
- 吊り橋効果 意味ない
- 吊り橋効果 冷める
- 吊り橋効果 逆効果
といった関連ワードが出てきます。
しかし、吊り橋効果はちゃんと効果がある心理学的恋愛テクニックです。
こういった声が上がる理由として、他の恋愛テクニックと比べると吊り橋効果が成立するための条件が多いため、うまく活用できていない人が多いということが考えられます。
また、吊り橋効果は恋愛のきっかけを作る恋愛テクニックだという点や持続性のある恋愛テクニックではないという点から、恩恵を感じにくいという側面もあります。
そこで今回は、吊り橋効果を正しく理解して心理学的恋愛テクニックとしてうまく活用するための方法をご紹介します。
「条件が多い」と先述しましたが、吊り橋効果は決して難しい心理学的恋愛テクニックではありません。
- 好きな人と両思いになるきっかけになるアクシデントが欲しい
- 本当の吊り橋効果について知りたい
- 恋の始まりを感じたい
- 好きな人をドキッとさせたい
- 彼に自分のことを意識してほしい
という人におすすめです。
吊り橋効果に関する基本知識
心理学的恋愛テクニックとして正しく活用するために、まずは吊り橋効果について正しく理解しましょう。
吊り橋効果を立証した実験について
吊り橋効果は、ダットンとアランという2人の心理学者によって提唱されました。
彼らが行った実験は以下のようなものです。
そして実験の結果は以下の通りです。
揺れる吊り橋の場合、半数もの男性が電話をかけてきた(50%)のに対して、安定した橋だとたった2人しか電話をかけてきませんでした(約12%)。
この実験から、ドキドキする感覚が女性に対するドキドキだと錯覚させることは可能だとわかります。
身近にある吊り橋効果
吊り橋効果は恋愛を成就させるものではなく、きっかけを作る段階で有効な心理学的恋愛テクニックです。
そのため、「このカップルが付き合い始めたのは吊り橋効果のおかげです!」という具体例はありません。
しかし、吊り橋効果によって恋愛が始まる具体例はたくさんあります。
例えば、同じ部活内(特に運動部)で付き合うカップルが多いのは、吊り橋効果によるものだと考えられます。
運動をしていると心拍数が上がりますよね。
心拍数が上がってドキドキしているときに一緒にいるから恋愛が始まるのです。
不安や緊張を感じていなくてもドキドキする感情があれば吊り橋効果を活用した心理学的恋愛テクニックを実践することができます。
また、吊り橋効果の類義語として「プラシーボ効果」というものがあります。
プラシーボ効果とは、「思い込みによって効果が表れる」ことで、偽薬や効果が期待できない薬を飲んでいたのに病状が回復するといったものです。
吊り橋効果とプラシーボ効果には、「間違った認識によって効果が表れる」という共通点があります。
「病は気から」なんてことわざもありますが、体調にさえ変化を起こしてしまうほど思い込みには強い影響力があるということです。
「吊り橋効果は意味がない」という人もいるかもしれませんが、思い込みの力がすごいものだということは確かですよね。
せっかくなら「吊り橋効果は有効な心理学的恋愛テクニックだ」と信じてチャレンジしてみませんか?
吊り橋効果を活用した心理学的恋愛テクニック
ここからは実際に吊り橋効果を活用した心理学的恋愛テクニックをご紹介します。
先述の通り、名前通り吊り橋に行く必要はないのでご安心くださいね。
ポイントは「一緒に心拍数を上げること」です。
一緒にお酒を飲む
お互いに成人していてお酒が飲めるのであれば、一緒にお酒を飲むのが手っ取り早くて実践しやすいデートなのでおすすめです。
集団での飲み会でも大丈夫ですが、好きな人の隣や正面など近くの席をゲットしてくださいね。
一緒にスポーツをする・スポーツ観戦をする
スポーツをすると心拍数が上がります。
また、スポーツ観戦も興奮するためドキドキするものです。
この心拍数の向上や興奮状態を活用して吊り橋効果を期待できます。
特に、彼の好きなスポーツを一緒に観戦するのがおすすめです。
人は自分の好きなことを話すことが大好きです。
彼の好きなスポーツを観戦しながらルールや選手について教えてもらったり、彼にたくさんお話ししてもらいましょう。
好きな話題で話すことで会話が盛り上がれば、あなたと一緒にいる時間を楽しいと感じるようになり、両思いになるまで秒読みです。
この理論は「カクテルパーティー効果」といい、別の記事でもご紹介しています。
参考にしてみてくださいね。
一緒にチャレンジする
好きな人が同じ会社の同僚であれば一緒にプロジェクトに参加するのが有効です。
紆余曲折しながら目標達成に進む過程はまさに吊り橋効果の理論そのもの。
会社の同僚じゃなくても、何か一緒に新しいことにチャレンジすることで吊り橋効果を期待できます。
ゲームなどリミットがあるものを一緒にすることで、間に合うかどうかという緊張感が吊り橋効果を引き寄せます。
なかなか2人で共同作業をするシチュエーションを作るのが難しいという方にはとっておきの秘策があります。
誰かにイタズラをするというものです。
好きな人に、「〇〇くんに小さなイタズラをしよう」と提案してみてください。
やりすぎは厳禁ですが、面白そうだと思ってくれたら彼もノリノリでやってくれるはずです。
イタズラがバレる瞬間や相手の反応を見る瞬間など、ドキドキする瞬間がたくさん潜んでいます。
吊り橋効果を期待できるデートスポットを選ぶ
好きな人と一緒にデートに行くときには、吊り橋効果を期待できるデートスポットを選ぶことで簡単にドキドキを共有するシチュエーションを作り出すことができます。
例えば、
- ホラー映画やアクション映画を見る
- 遊園地
- 音楽ライブ
といったデートは想像するだけでもワクワクドキドキする瞬間がありますよね。
このように、さまざまなシチュエーションの中に吊り橋効果を期待できる瞬間があります。
チャンスだと思ったら勇気を振り絞ってドキドキを共有してみてくださいね。
吊り橋効果を活用した心理学的恋愛テクニックの注意点
一緒にドキドキを共有するだけで恋の錯覚だと勘違いさせることができる吊り橋効果を活用した心理学的恋愛テクニックですが、注意点もあります。
正しく恋愛テクニックを活用するためにも注意点も覚えてくださいね。
吊り橋効果は長期間継続しない
吊り橋効果を活用した心理学的恋愛テクニックによるドキドキはあくまで一時的な感情であり、そのとき感じたドキドキがあなたへの恋愛感情だと錯覚しても長期間継続することはありません。
吊り橋効果によって得られるドキドキは所詮錯覚であるということは念頭においておく必要があります。
だからといって吊り橋効果を活用した心理学的恋愛テクニックを使うのが無駄だというわけではありません。
この恋愛テクニックを活用する場合、定期的にドキドキする瞬間を作り出したり自分の良さをアピールして彼に好印象を与え続けることが大切です。
また、この恋愛テクニックを使うタイミングとしておすすめなのが告白をする前です。
告白前に錯覚をさせておくことで成功率を上げることができますよ。
吊り橋効果が発生させるためには自分磨きをしたほうがいい
吊り橋効果に関する外国の大学で行われた実験で、メイクを変えて容姿をあえて悪くした女性で吊り橋効果が発生するのか試したものがあります。
残念ながら容姿を悪くした女性に対しては吊り橋効果は起こらないという結果が出ました。
好きな人があなたに対して女子として全く魅力を感じていない場合、吊り橋効果を活用した心理学的恋愛テクニックは有効に働いてくれません。
吊り橋効果に期待するのであれば自分磨きをする必要があります。
あなたがコンプレックスに感じている部分は伸び代がある部分だということです。
人と違う個性という意味では欠点だと思っていたことがチャームポイントになる可能性だってあります。
自分の長所や短所を振り返りながら自分磨きにもチャレンジしてみてくださいね。
吊り橋効果を活用して恋愛無双の勝ち組モテ女子になろう
吊り橋効果を活用した心理学的恋愛テクニックはいかがでしたか?
他の恋愛テクニックと比べると発生させるための条件が多いので、「吊り橋効果は意味がない」という声もありますが、正しく活用することで十分な効果を期待できます。
ただし、吊り橋効果は恋愛のきっかけを作るものであって、持続性はありません。
定期的に吊り橋効果を活用した心理学的恋愛テクニックを使ったりデートを繰り返したりして、本当にあなたのことを好きになってもらえるように頑張ってくださいね。