「シンクロニシティ」とは、偶然同じタイミングで起こった2つ以上の無関係の出来事が特別な意味を持っているように感じる現象のことを指します。

・たまたま入ったお店で彼に会った
・連絡しようと思ったら、彼からLINEが来た
そんな不思議な偶然が重なると、「これって運命?」と胸が高鳴りますよね。
ドラマや漫画でも「写真立てがなんの前触れもなく割れた」タイミングで「一緒に写っていた相手が交通事故に遭った」といった描写がよく見られます。
この2つは本来全く関連がない事象なのに、その後登場人物が予感した通り不吉な出来事が起きます。
心理学では、このような意味のある偶然の一致を「シンクロニシティ」と呼びます。
この記事では、シンクロニシティがなぜ起きるのか、そしてそれをどのように恋愛に活かしていくべきかについて、科学と心理の両面から解説します。
この記事では、シンクロニシティを恋愛に活かす方法を紹介します。
学術的な背景も解説しているので、専門的な知識もつけたい人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
恋愛でシンクロニシティを味方につける3つの方法

シンクロニシティを「ただ待つ」のではなく、自分から引き寄せるためのマインドセットを紹介します。
自分の「本当の望み」を明確にする
シンクロニシティが起こる脳科学的な理由のひとつに、脳のフィルター(RAS)があります。
このフィルター(RAS)を正しく働かせるためには、自分が何を望んでいるのかを明確にすることが大切です。
「彼とどうなりたいか」をポジティブに描くことで、脳はチャンスを見逃さなくなります。
RASについての詳細は学術的背景の章にて後述しているので、読んでみてくださいね。
直感を信じて行動してみる
「なんとなくこっちの道を通ってみよう」「ふと思い出した人に連絡してみよう」。
そんな直感に従って動いてみると、シンクロニシティは起きやすくなります。
行動範囲が広がることで、偶然が起きる「確率」自体も上がっていくからです。
執着を捨てて、軽やかな心でいる
実は、シンクロニシティは「必死すぎるとき」よりも、リラックスして「どちらでもいいけど、そうなったら楽しいな」と思っているときの方が起きやすいと言われています。
心の余裕が、新しい偶然を受け入れるスペースを作るのです。
体験談〜二人の「無意識」が重なり合った不思議な体験〜

これは、私が当時付き合っていた彼とのお話です。
私たちは基本的には毎週土曜日にデートをするのが日課になっていたのですが、仕事中に突然

久しぶりにあのお店のピザが食べたいな…
と思い浮かんだのです。
でも彼も平日は忙しいので、土曜日に誘ってみようかなと思って過ごしていました。
しかし、その日の夜、彼からLINEが届きました。
見てみると

急にあのお店のピザが食べたくなったんだけど、明日行かない?残業になりそう?
そのLINEを見た瞬間、私は思わず笑ってしまいました。
それと同時に、ちょっとあったかい気持ちにもなりました。
心理学的に見れば、これは「非言語的コミュニケーション」の積み重ねによる思考の同調といえます。
長く一緒に過ごすことで、相手の小さな好みの変化や、その日の気温、状況から「相手が今何を求めているか」を、無意識のうちに予測し合う力が備わっていくのかもしれません。
たとえ言葉にしなくても、二人の思考がふとした瞬間に同じ方向を向く。
そんな小さなシンクロニシティは、「私たちはそれだけお互いを深く理解し合っているんだ」という信頼の証でもあります。
派手な奇跡ではなくても、こうした日常の「重なり」を大切に感じられるようになると、二人の絆はより確かなものになっていくはずです。
シンクロニシティの心理学的背景

シンクロニシティは、分析心理学の創始者であるカール・グスタフ・ユングによって提唱された概念です。
ユングは、

物理的な因果関係(原因があって結果がある)では説明できないけれど、本人にとっては非常に重要な意味を持つ一致がある
と考えました。
彼自身も数々のシンクロニシティを経験しながら、その研究を深めたと言われています。
彼がこの概念を提唱したきっかけのひとつが、有名な「黄金のスカラベ」のエピソードです。
ある患者が夢の中で黄金のスカラベ(甲虫)を見る夢を繰り返し見ていました。
彼女がユングにその話をしている最中、なんと窓の外から本物のスカラベが飛んできたのです。
この出来事が、患者の心理的な変化を引き起こしたことから、ユングは「偶然と心の状態には関連性がある」と考えるようになりました。
なぜ「偶然」が重なるのか?脳科学が解き明かす正体
「運命だから起きた」と考えるのも素敵ですが、実は私たちの脳の仕組みも大きく関係しています。
脳は「見たいもの」だけを見ている
重要になるのが、脳のフィルター機能である「RAS(網様体賦活系)」です。
私たちの脳は、毎日膨大な情報を受け取っていますが、そのすべてを処理することはできません。
そのため、RASというフィルターを使って「自分にとって重要な情報」だけを拾い上げます。
たとえば、あなたが「彼との仲を深めたい」と強く願っていると、脳は彼に関連するあらゆるヒントを無意識に探し始めます。
- 街中で彼と同じ車種を見かける
- 雑誌で彼が好きなアーティストの特集を目にする
これらは、実は以前からそこにあった情報かもしれません。
しかし、あなたの意識が変わったことで、脳が「大切な情報」としてキャッチし、それを「偶然の一致」として認識するようになるのです。
あなたと彼の波長が合っている可能性
人はそれぞれ、考え方や価値観、行動パターンのような「波長」があります。
「フィーリングが合う」「感覚が似ている」と感じるのは、無意識のうちにお互いの波長が似ているからです。
たとえば、考え方が似ていれば同じタイミングで同じ発言をすることがあり、ライフスタイルが似ていれば偶然同じ場所に居合わせることがあります。
「波長が合うからシンクロニシティが起こる」という考え方は、スピリチュアルな要素もあります。
しかし、価値観や生活リズムが似ている人同士は偶然が重なりやすいのは論理的にも理にかなっています。
深い部分で繋がっているから

シンクロニシティの提唱者であるユングは、「人間は無意識の部分で繋がっている」と考えました。
これは「集合的無意識」と呼ばれ、個人の経験とは別に、人類共通の無意識があるという理論です。
ユングの考えによれば、この集合的無意識をベースにして個々の価値観や経験が積み上がり、個人の違いが生まれます。
つまり、無意識の土台が似ている人同士は、シンクロニシティが起こりやすいと考えることができます。
偶然の出来事に意味を見出そうとするから
シンクロニシティは、日常的に誰にでも起こります。
ただ、それを「特別な偶然」として受け取るか、「よくあること」と流すかは、人それぞれです。
心理学では、このように「自分にとって意味のある情報を優先的に認識すること」を「確証バイアス」と呼びます。
たとえば、最近なぜか意識してしまう数字があるとします。
すると、車のナンバーなど街でその数字を見かけるたびに「またこの数字だ!」と気づきやすくなります。
実際には他の数字も同じように目にしているのに、意識している数字だけが目立つように感じるのです。
シンクロニシティも同じで、「彼との偶然が多い」と感じると、それ以降も似たような出来事を特別に意識しやすくなります。
こうした心理が、シンクロニシティを「意味のあるもの」に変えているのです。
シンクロニシティを偶然で終わらせない
シンクロニシティは、人によってはただの偶然で終わるものです。
しかし、シンクロニシティを通じて彼との心の距離がもっと近づくなら、このチャンスを逃すことなくつかみたいですよね。
シンクロニシティは、あなたと彼が無意識のうちに距離を縮めている証拠でもあります。
日常に隠れている小さな偶然に目を向けながら、彼との日々を楽しんでくださいね。
ココロマグネットはいつでもあなたの恋を応援しています。


