大好きな人と付き合うことができたり結婚することができたら、こんなに嬉しいことはありません。
しかし、それらはあくまで2人にとってのスタートであり、ゴールではありません。
幸せの絶頂でありながらも終わりを想像して不安になってしまうことがありますよね。
せっかくなら大好きな人とはずっと一緒にいたい…。
今回は、「上手くいくカップルの秘訣」を心理学の観点からご紹介します。
大好きな人とずっと長く一緒にいたいという女性は今回ご紹介する「4つの悪」に要注意です。
「4つの悪」とは
カップルの研究で有名なジョン・ゴットマン博士という心理学者がいます。
彼は14年間もの間、夫婦のコミュニケーションについて研究しました。
そしてどの夫婦が離婚してしまうか高確率で予測できる4つの言動を導き出しました。
前提として、カップルは当然ながら喧嘩したり衝突したりするものです。
ゴットマンは「喧嘩になってしまったときにどうやって解決していくか」について注目し、その過程で2人の絆が強固なものになることもあれば別れへの一歩になることもあると言います。
つまり、喧嘩をしたり衝突したときのコミュニケーションが上手くいくカップルの秘訣ということです。
このときに「4つの悪」を行ってしまうと、よくない方向に進んでしまいます。
その4つとは、
①軽蔑
②批判
③防御
④拒否
です。
それぞれ詳しい説明と、ポジティブな言動に置き換えるコツをご紹介します。
軽蔑
軽蔑とは、以下のようなコミュニケーションです。
・過剰な皮肉
・侮辱
・悪口
・きつい冗談
カップルの破局に1番の影響をもたらしてしまうのが「軽蔑」だということが研究でわかっています。
軽蔑を示すということは、彼に対して愛情を持っていないことや彼には価値がないと思わせることを意味します。
さらに、軽蔑をしているうちに自分自身の彼に対する感情や見方も歪んでしまい、いつしか彼のことを見下すようになってしまうのです。
軽蔑の反対は「尊敬」です。
些細なことでも好きな人にしてもらって嬉しかったことや助かったことを見逃すことなく「ありがとう」と感謝を伝えるように心がけましょう。
もし彼に不満を抱えていて直してほしいことがあれば、喧嘩という形ではなく冷静に建設的な話し合いをするように努めてくださいね。
もし軽蔑の感情が募ってきた場合、過去の幸せな時期のことを2人で語り合ってください。
片思いでドキドキしていた日々、付き合いたての新鮮な気持ち、初めてのデートの日のことなど…。
楽しかった頃の記憶を辿りながらそのときの感情を思い出すことで、お互いに対して再びポジティブな感情になれますよ。
批判
どれだけ気が合う相手でも価値観が完全に一致する人はいません。
また、完璧な人間などこの世に1人も存在しません。
そのため、お互いに不満を抱えたり直してほしい短所が見えてくることも当たり前にあることです。
しかし、それを指摘する際に、彼の人格を否定するような言い方をしてしまうと、彼はとても傷ついてしまいます。
そして自己肯定感が下がったり、あなたに対して不信感を抱いたり拒絶反応を示すようになってしまうのです。
悪いところを指摘するというのは、基本的に相手のプライドが傷つきます。
普通に話をしても「自分という人間を否定された」という気持ちになりうる行為なので、建設的に話すことをかなり意識してほしいです。
「あなたっていつもこうだよね」「あなたはめんどくさがりな性格だから」と、全てを否定するような言い方になってしまいがちですが、この言い方は避けましょう。
おすすめの言い方は「あなたはこうだ」と断言するのではなく「私はこういうことが悲しかった」という言い方です。
こうすることで、
「あなたの欠点は〇〇です」というストレートな表現から
「(あくまで)私は、こういう風に感じてこんな気持ちになるんだ」という柔らかいニュアンスに変換することができます。
喧嘩というものはどちらかがヒートアップすればいずれ2人とも口論が激しくなるものです。
あなたがきつい言い方をすれば、最終的には自分も傷つくような言い方・内容が返ってきてしまいます。
防御
逆に彼から何かを指摘されたとき、あなたはどのような言動をとっていますか?
彼からダメ出しをされたときに真摯に問題を受け止めることもすごく大切なんです。
もちろん彼の伝え方が悪い場合やその内容も納得できない場合に防衛的な気持ちになるのは当たり前です。
そのときは彼が軽蔑・批判を行っているので、穏やかな気持ちで対応できる人はとても人間ができているといえます。
自分に全く悪気がない言動を指摘されるのは驚きもあり、憤りもあるでしょう。
しかし、彼が正直に指摘をしてくれたということは、改善することで今後もずっと一緒にいたいということ。
それが決め手となって別れるのであればわざわざ話をしたりはしません。
彼から問題提起をされたときに自分に改善できる部分はないか、彼に歩み寄れるポイントはないか、慎重に考えてみてください。
少し難しいですが、あなたのそんな姿勢に彼も感化されて、より素晴らしい話し合いのできるカップルになれます。
拒否
上記3つの悪を繰り返した結果、会話を避けるようになり関係が修復不可能になっていくことを「妨害」といいます。
問題に真正面から向き合うことなく現実逃避をしたくなる気持ちは誰にでもあります。
しかし、本当に現実逃避をしてしまうと問題は解決しません。
むしろ逃げたあなたに対するマイナスな感情が募る一方になってしまいます。
もし建設的な話し合いが難しいほど自分が感情的になっていると感じる場合には、話し合いを一時中断して、改めて機会を設けるようにしましょう。
ヒートアップした感情が冷静に戻るためには、少なくとも20分以上必要だと言われています。
20分でも冷静になれない場合は翌日に繰り越しても構いません。
しかし、一時中断したのではなく現実逃避したんだと思われないように、しっかり理由を伝えて彼を納得させた上で中断しましょう。
「どうしても今冷静に考えることができないの。申し訳ないんだけど、考える時間が一晩ほしい」
と、丁寧に伝え、彼が了承してくれたら感謝の気持ちを伝えることを忘れないでくださいね。
あなたが真剣に問題に向き合っていることも伝わるので、彼の方も問題の改善に向けて真剣に考えてくれるはずです。
まとめ
今回は、「上手くいくカップルの秘訣」としてジョン・ゴットマン博士の「4つの悪」についてご紹介しました。
彼とずっと一緒にいたいと思うのであれば、問題が発生したときの言動がとても重要です。
問題に真摯に向き合って、彼との関係をよりよくするための解決策を一緒に探す行為こそが彼とずっと一緒にいられる「上手くいくカップルの秘訣」なんです。
喧嘩は必ず発生します。
そのときに真剣に向き合うのは難しいことですが、努力することでお互いに建設的な話し合いができるようになっていきます。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。