今回は、カナダの心理学者であるジョン・アラン・リーが提唱した「ラブスタイル類型論」についてご紹介します。
これは人間の恋愛の傾向を6つに分類したものです。
先に簡単に説明すると、基本スタイルにエロス、ストルゲ、ルダスという3つのスタイルがあります。
そしてそれらの混合形としてマニア、アガペー、プラグマというスタイルがあります。
このことから、「ラブスタイル類型論」は別名「恋愛の色彩理論」とも呼ばれています。
あなたの恋愛パターンはどれでしょうか?
好きな人の過去の恋愛遍歴を知っている場合、彼の恋愛パターンを知ることもできます。
彼の恋愛傾向がわかると攻略法も見えてくるかもしれませんね。
パターン①エロス(Eros)
情熱的でエロティックな愛を好むロマンティックなタイプです。
恋愛の本質をロマンスと考えています。
外見を重要なポイントだと思っているため一目惚れをすることも多いタイプです。
恋愛至上主義で運命的なものに惹かれやすいのも特徴です。
とにかく外見・容姿に対して強い魅力や情動を感じることがあります。
パターン②ストルゲ(Storge)
長い時間をかけて愛を育むタイプで、友情のように穏やかで親密な関係を理想とします。
しっかり信頼関係を構築してから恋愛に進むため、恋愛関係が長続きすることも多いタイプです。
恋人でありながら友情や仲間意識に近い感覚を持つことも多く、情熱的な愛情や独占欲・嫉妬はあまり感じません。
パターン③ルダス(Ludus)
遊びの恋愛を好むタイプです。
このタイプの人は、誰かに縛られることなくゲーム感覚で恋愛を楽しみます。
相手に深く関わることなく、複数の相手とも付き合えたり次々と相手を変えていくことも平気です。
一方で駆け引きや恋愛に発展するまでのプロセスを楽しむところがあります。
過程を楽しむタイプなので、自分のプライバシーに踏み込まれることが嫌いで、あまり自己開示しない傾向も見られます。
また、恋人に執着しないため、嫉妬や独占欲を示すこともほとんどありません。
パターン④マニア(Mania)
情熱的で相手に強迫的にのめり込むタイプで、一途ではありますが独占欲や嫉妬欲が強い傾向にあります。
いわゆる「メンヘラ」や「恋愛依存症」もこのタイプに多いです。
恋人の愛情を何度も確かめたり試したりしたくなるため、「病的な愛」と呼ばれることもあります。
パターン⑤アガペー(Agape)
自己犠牲的で相手に尽くすタイプの恋愛をします。
自分の利益より恋人の利益が優先なので、そのためなら自分が犠牲になっても構わないというタイプです。
いわゆる見返りを求めない献身的な愛を注ぐことができます。
パターン⑥プラグマ((Pragma)
実用的な恋愛をする計算高いタイプです。
このタイプの人にとって、恋愛は自分の目的達成の手段です。
富や名声のためなど、目的に沿って恋愛対象を選ぶことがあります。
地位や家柄、収入、学歴、家族関係など、相手のステータスを恋愛相手に求める傾向にあります。
明確な好みのタイプがあり、それ以外の部分に関しては関心が少ないことも多いタイプです。
それぞれの相性について
それぞれの配置は上図のようになっています。
隣り合っているタイプは比較的相性が良く、うまくいく傾向にあります。
しかし、対極にあるタイプとは非常に相性が悪く、お互いを理解できなかったり衝突が多くなってしまいます。
しかし、必ずしも1つのタイプにぴったり当てはまるというわけではありません。
好きな人と対極の位置にいるからとショックを受ける人もいるかもしれませんが、むしろ彼に歩み寄るために自分が少しどのタイプに寄せたらいいのか?と考えるヒントになるものだとポジティブに捉えてくださいね。
それでも「彼とは価値観が違いすぎる…」と思う場合は、あなたにとって彼が運命の人ではなかったということかもしれません。
無理に彼に合わせようとせず、彼との価値観の違いだと割り切ってくださいね。
また、よく「男友達はできるけど好きな人ができない」という相談も受けます。
もしかしたらあなたは友情のような愛を育む「ストルゲ」タイプかもしれないので、人間として好きだと感じる部分がある男性とは積極的にコミュニケーションをとっていきましょうね。
まとめ
今回は、恋愛の傾向がわかる「ラブスタイル類型論」についてご紹介しました。
「わかるわかる!」と感じるパターンはあなたの恋愛の傾向に近いのかもしれません。
あなたの恋愛傾向と彼の恋愛傾向を照らし合わせて、歩み寄るヒントを探してみてくださいね。